HOME

加美町百選
No42 魚取沼・鉄魚
・説明:テツギョ生息地 国指定天然記念物 1993年
 テツギョは鉄魚と書き、体色は黒、橙黄、白、赤、赤白斑と変化に富んでいます。
 尾びれが長いところから金魚を連想させ、発見当初(大正11年)は金魚の原種かと騒がれました。
 体長は15cmに達し、動きは機敏です。
 魚取沼(ゆとりぬま)は周囲を原生林に囲まれた標高600mの宮城県加美郡加美町の山奥にある沼で、イワナなどの魚類と共にテツギョが群をなして生息しており、その珍しさから国の天然記念物に指定されました。
 各部のヒレの長い「テツギョ型テツギョ」と通常のフナの外形をした「フナ型テツギョ」がいます
 同一繁殖集団に属し一団として生息していることが判明
 テツギョの生息数が約4000〜5000尾「テツギョ型テツギョ」は全体の1割と判明
 昭和41年に沼の富栄養化と個体数の過剰で数千尾が死亡しました。
 現在は宮城県内水面水産試験場が保全に力をいれています。 大崎市稲葉の大崎生涯学習センターに展示中なので、皆様ぜひ実物をごらんになってください。

 文参照:
国立科学博物館魚類研究室、宮城県環境生活部 環境保全課 自然保護係


写真パンフレットから