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加美町百選
No83 三猿
・庚申(こうしん)・(かのえさる)
 江戸時代の民間信仰の「庚申信仰」
 庚申とは干支(えと)、庚(かのえ)申(さる)の日を意味し、この夜に人間の体の中にいる三尸の虫が、寝ている間に体から脱け出して、天帝にその人間の行った悪行を告げ口に行く。
 天帝は寿命を司る神であるから、悪いことをした人に罰として寿命を縮める。
 ところが、三尸の虫は、人間が寝ている間にしか体から脱け出ることができないので、庚申日は、徹夜をすることを庚申待ちという。
 この庚申待に、青面金剛(仏教)または猿田彦大神(神道)を祀り、睡眠をささげて、一晩一心に願い続ければ如何なる願いも叶うとされている。

 「耳は人の非を聞かず,目は人の非を見ず,口は人の過を言わず」という天台宗の止観の空、仮、中の教えに基づくものといわれる。

・三猿(さんえん)見ざる、聞かざる、言わざる。三匹のものが多い。邪気を払う力があるという桃をもつものや、羽織を着たり、御幣をもつものなどがある。

 猿との関係は、諸説あります。
 庚申の「申(さる)」からきたもの
 庶民に身近な山王信仰との習合で、その使いである猿も取り入れられた、とするもの
 三尸に告げられないように「見ざる・聞かざる・言わざる」に由来するなどがある
 日光東照宮の三猿は 左から 聞かざる 言わざる 見ざるです。

山王神社の猿
・場所:宮城県加美郡加美町芋沢植村    Yahoo!地図
・説明:三猿 左から 言わざる 聞かざる 見ざる 言わざる
2013.05.18


三猿 左から 言わざる 聞かざる 見ざる 言わざる 2013.05.18




庚申塚
・場所:宮城県加美郡加美町南町 縄文芸術館脇 Yahoo!地図
・説明:三面六臂(ぴ)の青面金剛童士
  三猿 左から 言わざる 聞かざる 見ざる 言わざる
  1740年(元文5年)鈴木屋弥五郎、関屋十兵衛の両人が建立

2006.01.15


三猿 左から 言わざる 聞かざる 見ざる 言わざる


2016.10.20