加美町百選 | ||||||
No83 三猿 |
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・庚申(こうしん)・(かのえさる) 江戸時代の民間信仰の「庚申信仰」 庚申とは干支(えと)、庚(かのえ)申(さる)の日を意味し、この夜に人間の体の中にいる三尸の虫が、寝ている間に体から脱け出して、天帝にその人間の行った悪行を告げ口に行く。 天帝は寿命を司る神であるから、悪いことをした人に罰として寿命を縮める。 ところが、三尸の虫は、人間が寝ている間にしか体から脱け出ることができないので、庚申日は、徹夜をすることを庚申待ちという。 この庚申待に、青面金剛(仏教)または猿田彦大神(神道)を祀り、睡眠をささげて、一晩一心に願い続ければ如何なる願いも叶うとされている。 「耳は人の非を聞かず,目は人の非を見ず,口は人の過を言わず」という天台宗の止観の空、仮、中の教えに基づくものといわれる。 ・三猿(さんえん)見ざる、聞かざる、言わざる。三匹のものが多い。邪気を払う力があるという桃をもつものや、羽織を着たり、御幣をもつものなどがある。 猿との関係は、諸説あります。 庚申の「申(さる)」からきたもの 庶民に身近な山王信仰との習合で、その使いである猿も取り入れられた、とするもの 三尸に告げられないように「見ざる・聞かざる・言わざる」に由来するなどがある 日光東照宮の三猿は 左から 聞かざる 言わざる 見ざるです。 |
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