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亀ヶ岡遺跡
・場所:西津軽郡木造町字館岡、亀ヶ岡
・説明:亀ヶ岡遺跡発見は1622年とかなり古く、そこから発掘された土偶や壷、瓶は縄文式後期から晩期の終末期にわたるもので、出土数もかなりの数に上るらしい。
 黒、朱、丹などの塗飾と彫刻風の多趣多様な文様、形状を有したそれらの出土品は、当時の江戸ですぐれた芸術品として扱われ「亀ケ岡もの」として珍重されたという話もあったりする。しかしなんといっても珍しいのは、遮光器土偶である。
 目の細いサングラス、見る人が見ると宇宙服ではないかとも言われている怪しげな土偶だ。これは国の重要文化財として制定され文化庁が保管している。
 そのため、この遺跡跡のそばには「縄文館」という資料館があるのだが、そこには現物はなく、写真しか展示されていない。ちょっと哀しい。
 ちなみにここからのその他の出土品は、JR木造駅の近くの展示館「カルコ」と青森県立郷土館にも展示されている。しかし「縄文館」に行くとなかなか興味深い土偶と出会える。
 それは遮光器土偶にソックリな胴体をもった土偶があるのだ、それは残念な事に、肝心の頭部が見事に欠けているのだ。
 したがって単なる土偶としてしか記載されていない。が、あの特殊な胴体の文様は遮光器土偶そのもので、十分に味わえると思う。